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花の資格 NFD 資格試験について

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NFD

実用性のあるお花の資格としてお花屋さんの手帳がおススメするのが、フラワー装飾技能検定とNFD(フラワーデザイナー)の資格です。NFDは日本で最もポピュラーな花の資格で個人的な意見ですが実務の装飾技能士、デザインのNFDだと思います。フラワーデザイナーは花を使った装飾、造形物を作ることができ、またそれを企画、デザインする能力が必要です。それを身につけるには実務経験だけでなく、理論から学ぶ必要があります。フラワー装飾技能士は花を活けるプロ。フラワーデザイナーは、花をデザインするプロだと考えます。

日本フラワーデザイナー協会とは

公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(略称:NFD)は1967年に設立され、1969年に文部省(現:文部科学省)の許可を受け社団法人となりました。
その後2010年内閣府よりフラワーデザイナー組織として唯一の公益社団法人として認定されました。
民間主催の資格、厚生労働省認定の資格などがありますが、フラワーデザイン団体の中で公益法人が認定している資格は公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(略称:NFD)の資格のみとなります。

NFDの資格は、合格するとそれぞれ3級、2級、1級のフラワーデザイナーとして認定が行われます。北海道から沖縄まで全国約450校の公認校や、NFD講師がフラワーデザイナーを育成しています。そして、全国約28,000名のフラワーデザイナーは、花店、アーティスト、レッスンプロ、交流、趣味などの分野で楽しく学び、遊び、働くことで花と一緒の人生を選んでいます。

フラワーデザイナー資格検定試験取得について

フラワーデザイン全般について出題される学科試験と、実技試験があります。受験資格として、受験に必要な単位をNFD講師もしくはNFD公認校で認定してもらう必要があります。

まず、スクールに入学し、受験に必要な知識と技術の習得をします。3級の受験には履修単位40単位の取得が必要となり単位取得には約半年から1年くらいの期間がかかります。3級に合格してはじめて、NFDに入会する資格が得られ登録されると「3級フラワーデザイナー」正会員であると認められます。

そして2級、1級フラワーデザイナーへ
その後、2級の受験にも40単位の取得が必要となり、2級受験、合格後、1級の受験にもさらに40単位の履修が必要となります。2級フラワーデザイナーの取得のためには、基礎の上に充分な技術と知識を身につけることが必要をされており、1級フラワーデザイナーの取得には、3級、2級で身につけた基礎から、自分で考え、作り出す力がついてくるレッスンを受け、受験にチャレンジをします。

3級から順番に試験を受け、合格すると認定証がもらえます

3級から順番に試験を受け、合格すると認定証がもらえます

今までは3級受験後、2級の受験までに3級正会員として1年以上の在籍が必要とされていました。また、1級受験時にも2級正会員として1年以上の在籍が必要とされていたため、1級受験までには最低でも2年は必要とされていましたが、2015年4月1日以降のフラワーデザイナー資格検定試験より、受験資格の在籍期間の制限が撤廃となりました。受験申込時までに新カリキュラムの内容を満たす40単位以上を取得すれば受験可能となるため、専門学校の学生や花店などへの就職のため、短期間で資格取得を目指すことが可能になります。また3級と2級はNFD公認校であれば公認校で受験できます。1級は本部での受験のみとなります。地域にもよりますがいずれも1か月に1回ほど開催されています。

1級取得後は更に講師への道が
1級取得後は更に講師へステップアップできます。NFD講師とは、1級正会員として協会に在籍し、NFD講師新規登録講習会の全過程を受講し、登録申請することによって得られる称号です。
NFD講師資格取得後は、資格検定試験の指導教育をすることができます。また、指導者向けの講習会や、講師対象事業など更に講師としての技術を研鑽し、芸術や文化等の教養を高める勉強会が多数用意されています。

実際のNFD講師取得までの道のり

1993年 4月14日 にしいたかこ花の教室(NFD公認校)入学
基礎科課程を学ぶ

お花の基礎を学べるテキストと資格検定試験のテキスト

お花の基礎を学べるテキストと資格検定試験のテキスト

1994年11月24日 3級取得
本科課程を学ぶ

現在の3級受験課題(アレンジ)の一例  【平行-植生的】垂直な平行配置によって植生感を表現する構成

現在の3級受験課題(アレンジ)の一例  【平行-植生的】垂直な平行配置によって植生感を表現する構成

1996年 7月14日 2級取得
高等科課程を学ぶ

現在の2級受験課題(アレンジ)の一例 【高く挿された】植物素材を高く挿し、視点と重心を高い位置に表現する構成

現在の2級受験課題(アレンジ)の一例 【高く挿された】植物素材を高く挿し、視点と重心を高い位置に表現する構成

1998年 3月 7日 1級取得
専科(講師になるための学科)を学ぶ

現在の1級受験課題(アレンジ)の一例 【新古典的】古典的なフォームをもとにして植物素材による交差や空間で構成

現在の1級受験課題(アレンジ)の一例 【新古典的】古典的なフォームをもとにして植物素材による交差や空間で構成

1998年 8月27日 NFD講師取得
ヨーロピアンデザイン学科を学ぶ

2000年5月 出産のため、休学 (現在も休学のまま)

2013年11月22日 ウエディングフラワーコースインストラクター取得

2015年 4月24日 プリザーブドフラワーコースインストラクター取得
現在に至る・・・

私が講師資格を取ったころの試験は、カーネーションばかりで決まった形をしっかり作り上げるというものでした。(現在の装飾技能士と全く同じ内容) しかし、カーネーションで決まった形を作るということは、花に余計な力を加えて花そのもののラインや美しさを壊してしまうとの考えからHPにも書かれているとおり、花の「植生」を先ず第一に考えた試験となっており今現在のNFDの資格検定試験はすべてヨーロピアンデザインに変更されています。

以上のように、フラワーデザイナーの資格を取得するにはかなりの時間がかかります。それに加え、何よりかかるのがお金です。資格試験のためのレッスンには、月謝に加え、レッスンに使用する花代が毎回かかります。3級を取得し、NFD正会員になると、入会金10800円を支払い、さらに年間のNFD会費が毎年15000円かかります。これを支払わないとNFDの会員資格は失われ、同時に取得した資格も失われます。またNFD講師になると、NFDの年会費に加え、2年ごとに講師登録料5000円を支払います。さらに、講師資格を持続させるには、2年間で10単位以上が必要となり、講習会や講演会などで勉強をすることが必須とされています。

これをもらうために、総額いくら使ったかな?

これをもらうために、総額いくら使ったかな?

私自身、ずっと生花店で働いており、フラワーデザイン教室をしているわけではありません。生花店勤務の場合、特に資格は必要ではありませんし、退会を考えたこともありますが、せっかく時間とお金と何より猛練習をして取得した資格を失うのはやはり勇気のいることで、現在まで年会費を払い続け、なんとか資格を維持しております。
なお、講師資格を持っているとはいえ、現在の3級、2級、1級の資格試験に関しては、ヨーロピアンデザインに移行してからまったくレッスンを受けていないので、正直受験に関することは全く分かっておりません。これを機にもう一度、一からヨーロピアンのレッスンを受けようかなと考えています。

出典:公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会より

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