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花の資格 フラワー装飾技能士

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フラワー装飾技能士

いよいよ今年もフラワー装飾技能士検定、実技試験が目前となりましたね。

朝、仕入れに行く市場でも試験についての貼り紙などを目にすると今年もこの季節が来たんだなっと感じます。(今年は知人も2名受験するのでドキドキしますね^ ^)

 

フラワー装飾技能士とは?

  • 日本で唯一のフラワーデザインに関する国家資格で、それに合格した者です
  • 等級は1級、2級、3級がある
  • 受験には実務経験が必要

1級→7年以上(2級合格後なら2年以上)
2級→2年以上(3級合格後なら制限なし)
3級→制限なし

  • 試験は年に1度、実技と学科試験がある
  • 素人向きでは無く、プロがさらなる上を目指して訓練し取得する厚生労働省が認定する資格です

私は平成23年度、5年前に1級を取得しました。5年経った今でも当時の事はよく覚えているので、ここで少し振り返ってみようと思います。
私が受験を決めた大きなきっかけは当時働いていた職場の上司や先輩に背中を押してもらったからです。それまでは正直、取っても意味あるかな・・・?なんて思いもありました。先輩は既に1級やNFD講師取得の大ベテラン。経験豊富な上司や先輩方からの言葉には重みや刺激があり、私もそろそろ挑戦してみよう・・・っというか取るなら今だな!っという思いに変わりスタートが切れました。
受験を決めたら、まずはフラワー装飾技能士受験対応の学校をインターネットで調べ、学校見学。フラワー装飾技能士はNFDのように単位制ではないので、実務経験の年数が達していれば受験は出来ますが、日々の実務でお花に触れること以外にも特殊な技術やスピード等がすごく要求されるので、独学ではなかなか難しいのが現実です。
学校の印象や授業の様子、費用などを総合的に見て、私は大阪府認定職業訓練校「大阪府フラワーデザインカレッジ」へ通うことに決めました。

必死に練習を重ねた日々

その時点の私は実務経験こそ7年に達していたものの、技能士検定で必須となる花のワイヤーがけやテーピングなどの経験はほぼゼロ。その旨も先生に伝え、いきなり1級への受験は現実的なのかの問いに「あなたのやる気、頑張り次第で合格できます」
とてもシンプルな答えに心は決まりました。
認定校だけあって合格に向けての確かな指導や実績、決して安くない授業料ですが、それだけの価値は充分にあったと思います。マンツーマンの指導より、周りで同じ目標に向かって頑張る人達の存在が私には大きな刺激と力になりました。
通常、9月~翌年7月の10ヶ月間をかけて基礎から学ぶカリキュラム。
私は2月入校と出遅れ感たっぷりだったので、正直焦りや不安もありましたが当初の先生の言葉を信じて、それはそれは必死に真面目に取り組みました。学生時代ではあり得ない程です。笑 入校から2ヶ月後の4月には願書提出。もう後には引けません。常に頭の中は装花のセンチや角度で数字がいつもぐるぐる。時間内に出来上がるかドキドキ。
試験当日も製作した作品のセンチや角度はみっちり計られ、完成していなければ採点すらしてもらえません。
当時のノートやテキストを見返すと必死に書き込み、練習を重ねた日々が鮮明によみがえってきます。内容の濃いテキストなので今でも調べ物などに役立っています。

使い込んでボロボロになったテキストと問題集

使い込んでボロボロになったテキストと問題集

フラワー装飾技能士1級の試験の内容は

■実技試験 7月実施 ※地方により異なる
【課題1】立食用卓上装花の製作作業(時間40分)

  • オールラウンド クレセント
  • オールラウンド ホガースカーブ

【課題2】卓上装花の製作作業(35分)

  • ホリゾンタル クレセント
  • ホリゾンタル ホガースカーブ

【課題3】ブーケの製作作業(60分)

  • クレセントブーケ
  • ホガースカーブブーケ
  • トライアンギュラーブーケ

※課題1~2から各1種、課題3から1種の計3種を時間内に製作。
課題は試験当日に決まるので、全てのパターンをマスターしなくてはなりません。

■学科試験 9月実施

  • フラワー装飾一般
  • フラワー装飾作業法
  • 材料
  • 植物一般
  • 安全衛生

の分野から50題
(A群25題、真偽法)(B群25題、多肢択一法)

結果発表は10月で、合格すると1級は厚生労働大臣から合格証書と金色の技能士バッチが授与されます。

合格証書と金色の技能士バッチ

合格証書と金色の技能士バッチ

花屋さんは美容師さんと違って資格が無くても店頭に立てますし商品を製作して販売する事もできます。(もちろん基本知識や技術、センスは必要です)なので、花屋で働き始めて約7年間、最初は右も左も分からないところから様々な事を基礎から学び、徐々に出来ることも増えいった頃に恵まれた環境、タイミングで学校に通い技能士の訓練やフラワー装飾の歴史や作業法などを学べた事は、楽しさと共に本当に経験して良かったと思います。そして、何より自分の仕事に責任と意味を持って意識的に取り組めるようになりました。
これからも純粋にお花を触って嬉しかったあの頃の気持ちも大切に、プロの花仕事を頑張って行きたいと思います。

本年度、受験の皆様がたくさんの笑顔と実り多き一年になりますように

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