アジサイが綺麗な季節になりましたね。お花屋さんの手帳 あきちゃんです。
住宅街を散策していると、アジサイを育てているご家庭がかなり多いなぁと感じます。あきちゃんの実家でも、ガーデニング好きの母がアジサイを育てており、綺麗な花を咲かせています。先日、母が嘆いておりました。全部ピンク色の花になる… と。青かったあじさいが、翌年にはピンクになり、なぜかあきちゃんの実家のすべてのあじさいがピンク色です。
で、アジサイの色について調べてみました。
アジサイの花の色は土の酸度によって決まると言われているのは有名ですよね。アジサイの色のベースとなるのが「アントシアニン」という色素で、そこに「補色色素」と土の中に含まれる「アルミニウム」が働いて色が作られます。アントシアニンと補植色素はあじさいの花の中に含まれているものです。土の中のアルミニウムが紫陽花の根に吸収され、アントシアニンと結合するかどうかで、花の色が決まることが多いようです。
アジサイの青色は、土中のアルミニウムが吸収され、色素と結合して発色します。逆に、アルミニウムが吸収されないと、ピンク色になります。アルミニウムは酸性土壌でよく溶け、アルカリ土壌では溶けません。だから、土を酸性にすれば青花になり、中性~アルカリ性ではピンク花になると言われています。
実家のアジサイがピンクになるということは、土が中性~アルカリ性だということなんでしょうね。日本は酸性土壌だと言われているのに不思議です。母曰く、青にアジサイを咲かせようと、青いアジサイになる土や肥料を与えてみたらしいのですが、それでもピンクになってしまうそうです。配合の問題でしょうかね。これについては、もう少し調べてみようと思います。
ギフトに大人気の紫陽花 アジサイ
最近ではアジサイは母の日や父の日に贈るプレゼントとして人気が高まってきています。今年の母の日には、お花屋さんの手帳の実店舗FLOWER WORKS SAKUでもたくさんのアジサイを販売し、皆様にご好評をいただきました。あきちゃんも今年の母の日には、『万華鏡』という品種のアジサイをプレゼントしました。母の日から1ヶ月程経過した今でも、とても綺麗に咲いています。
万華鏡もそうですが、品種改良がすすみ、色々な種類のアジサイがありますが、翌年も咲かせたいと思うなら、原種に近いお花の方が育てやすいです。品質改良されたものを翌年も咲かせるのはなかなか難しく、うまく咲かないことの方が多いです。母も万華鏡を眺めながら、「これは来年咲かすのは難しいだろうなぁ」とつぶやいておりました。
来年も綺麗なアジサイを咲かせるには
花を毎年咲かせるためには剪定をします。アジサイは8月以降に翌年咲く花芽が出てくるので、7月頃には剪定を済ませましょう。新しい花芽はなかなか分かりにくいものです。花が完全に終わってしまった秋頃に剪定をすると、翌年咲くはずだった花芽まで切り落としてしまうことがあり、そうすると、残念ながら来年花は咲きません。剪定する場所は、花から2節ほど(花の下の葉2~4枚下の茎)を切り落としましょう。出来ればひとまわり大きな鉢に植え替えてあげるとさらによいでしょう。
みなさんも、来年咲くアジサイと花の色を楽しんでみてはいかがでしょうか。